日記
不思議な診療所
とても不思議な診療所の改築を設計しています。
診療所は5階建てで、1階が診療所、その他の上階が住居となっています。
しかし、住んでいるのは診療所の先生のご家族だけではないのです。
そこに住まわれるのは、
・お医者さんのO先生とそのご家族
・鍼灸士のB先生とそのご家族
・診療所のインテリアコーディネーターのCおばあさん
一つ屋根の下に家族ではないけれども、家族のように住まわれています。
そして、みなさんが、ちゃんとそれぞれの役割と仕事が成立しており、さらには、相乗効果が生まれているのです。
そしてなんといっても、みんな本当に仲が良い。
社会学者の上野千鶴子さんが知ったら、とても興味を持つのではないでしょうか?
お医者さんのO先生の診療の方法も不思議です。
薬は基本的に漢方で、治療は整体や気功が主です。
そこのO先生の診療所には、他のお医者さんには治せなかった患者さんが地方から口コミでどんどん来ます。
そんな患者さんにとって大切なのは、メンタルな治療です。
だから、診療所の雰囲気はとても大切なのですね。
そこで、インテリアコーディネーターのCおばあさんの出番となります。
四季おりおりに合わせて、家具や置物で診療所の玄関やトイレの模様替えをしていくわけです。
今日は5月ということで、玄関にはなんと鯉のぼりとアトムの人形が飾ってありました。
この取り合わせには、私は心からすばらしいと思いました。
インスタレーションのような玄関です。
Cおばあさんの本業はアーティストで絵も描いて個展も開きます。
来ていた患者さんも、「来るたびに玄関の雰囲気が楽しく、最初はそれが楽しみでここに治療に来ていたんですよ」とおっしゃっていました。
このお言葉は、相乗効果の証拠ですね。
私にとっても、打ち合わせをする度に好きになる、とても不思議な診療所です。
