日記

建築の気

 今日は月一回のペースでおこなっているスタッフとの夕食会でした。

普段はお互いそれぞれ忙しく、毎日仕事の話しかしないのはどうかと思い去年から始めた企画です。

今回は焼肉を食べながら、最近考えていること、それぞれの不満、建築論等でそれなりに盛り上がりました。

そんな中で、建築には「気」があると思うという話をしました。

設計者が一生懸命考え、職人さんたちが一生懸命工事をして完成した建築からは大きな「気」を感じます。逆にいい加減な気持ちで完成された建築からは小さな「気」しか感じられないので、物足りない気持ちになります。

そのためか、建築というのは高価な材料よりも、造る側の知恵と努力のプロセスの方が影響力を持つと考えるようになりました。

オカルト的なことにまったく関心がないのですが、建築を見て感じる「何か」の中にはそういった「気」も入り交ざっているような気がしてならないのです。

以前、ある精進料理家がラジオの中で「人は食物から「気」をいただいているのです」と言っているのを聞いて衝撃を受けました。

建築の「気」を考えるようになったのもそれからのことです。

人はより合理的に必要な栄養だけ摂取するのであれば、食物よりもそれを分解したタンパク質の方が効率がよく、タンパク質をさらに分解したアミノ酸の方がいいのかもしれません。

しかし、それでも私達は食物を選びます。それはやはり単なる栄養だけではなく食物の「気」を欲しているからではないかと思うのです。

今日は私もスタッフも焼肉で「気」をたくさんいただきました。

来月もがんばろっと。

sakano flathouse

カテゴリー: 日記 | 投稿日:2011/02/01 | 投稿者: