2007
新年 明けまして おめでとうございます。
本年も宜しくお願いします。
2007年は変化の年になると、各方面で聞かれます。
建築の世界も2007年は変化の年になると思います。
よって、今年の一文字は「変」になるのでは・・・。
そんな中でフラットハウスの今年のテーマは「原点」です。
実は「進化」ではないというのが、重要なんです。
今年はすべての建築、設計を原点から考え直そうと思っています。
それは、年末見たあるテレビ番組を見たのがきっかけです。
ある預言者(名前はたしかジュリアーノ)の予言によると、たしか2030年代だったと思いますが、なんと気温が摂氏60度以上になるところが地球上に現れるというのです。
この預言者は予知夢で将来を予言するそうなんですが、阪神大震災やインドネシアの大地震もかなり正確に予言して、各国の政府にファックスで警告をしていたそうです。もちろん政府は混乱を避けるために公表はしていませんでした。
予言が当たる当たらないと関わらず、私たちはこの暖冬を含め、地球の異常を肌で感じ初めているのではないでしょうか。
また、地球上の生物は10分に1種、絶滅してしまっているそうです。
私も建築家として、地球の回復に少しでも貢献できる建築が必要ではないかと思います。
そのためには、20世紀から高度な進化を遂げた建築をもう一度見直し、必要であれば大きな軌道修正をしなくてはならないと考えます。
かつて、バックミンスターフラーという建築家がいましたが、彼は原点から考える建築家でした。
19世紀から20世紀にかけてたくさんの偉大な建築家が生まれましたが、彼は他の建築家とはまったく違う、唯一無地の建築家といえます。
特に1944年に彼がカンザス州ウィチタで造ったダイマキシオン・ハウスは今考えても衝撃的です。それはドラム缶のような筒状の入れ物で輸送できるインスタント住宅の発明でした。
結局、あまり実用されませんでしたが、それをもとに1947年に有名なジオデシック・ドームを発明します。
2007年、人類はフラーの考えた建築でもなく、20世紀以降のモダニズム建築でもない、次世代の建築を真剣に考える時期にさしかかったのではないでしょうか。
ちょっと、大きなお話になってしまいましたが、建築は今、小さなことから大きなことまで「原点」を再考しなければなりません。
由
仕事納め
今年、建築界は変わりました。
正確には、変わり始めましたというべきでしょうか。
そのため、クライアントのみなさんも我々設計者も、あたふたした一年だったと思います。
建築界は耐震偽造事件で、膿み出しが始まりましたが、まだまだ古い体制がはびこっているのが現状です。
しかし、今年を機に建築界は本当にあるべき状態になっていくと思います。
そういった意味では、建築界は来年から明るい未来が始まります。
フラットハウスでも来年に持ち越しのプロジェクトがいくつかありますが、どれも明るい未来を象徴する楽しい建築ばかりです。
来年はフラットハウスのHPもリニューアルする予定です。
今年お世話になったクライアントのみなさん、本当にありがとうございました。
それから、現場監督のみなさん、職人のみなさん、フラットハウスのスタッフ、一年間お疲れ様でした。
みなさま、良いお年をお迎えください。
由
打ち合わせ
14日(木)は工事着工前の会議でした。
現場監督の意見はいつも勉強になります。
いい現場監督は自信があり、段取り上手です。
監督さんはたくさんの職人さんをまとめなければいけないわけですから、決して簡単な仕事ではありません。
そういえば、自分が建築家という職業を知ったのは高校2年生ぐらいのころだったと思います。
私はあまり人と仕事を共有することを望まず、本当は一人でこつこつと仕事ができる職業がいいなと思っていました。
そのとき建築家は小説家と同じように、一人でこつこつする仕事なのかな、とおぼろげながらイメージしていました。
だから、この道に進みました。
が、実際は違いました。
この仕事はコミュニケーションとディレクションが一番重要です。
建物は、クライアント、現場監督、職人さんなど、たくさんの人が関わってはじめて完成します。
そうなると、コミュニケーションで仕事の質が決まるのは必然なんですね。
いつも、そのことを意識して仕事しています。
現場監理
昨日は小雨の中、二つの設計した建物の現場監理にいきました。
現場監理のハシゴです。
最初に、始まったばかりの現場。



その後に、もうすぐ終わる現場。

ちゃんと指示通り配筋がなされているか。
コンセントの位置があっているか。
設備配管は間違っていないか。
たくさんのチェック項目を見ていきます。
こうした一つ一つの地味な仕事が、最後の完成に結びついていくわけですね。
それを考えると、現場監理はいつも気が抜けません。
手帳
今年もあとわずかですね。
僕のこの時期一番の関心は、紅白でもK1でもなく、手帳です。
一昨年までは伊東屋オリジナルのすごく小さな手帳と、やはり伊東屋オリジナルのメモ用手帳を使っていました。
去年から、少し気分を変えようと、モールスキンの見開き一週間の手帳と、やはりモールスキンの方眼紙のメモ用手帳を使いました。
が、・・・
この取り合わせはいまいちでした。
そこで、来年はもっと快適な手帳ライフをおくりたいと思い、11月には悩みに悩んで能率手帳の時間軸が入った手帳を購入しました。
が、・・・
12月になるまでに、飽きちゃって・・・
友達にあげちゃいました。
そこで、先週銀座伊東屋に行き、伊東屋オリジナルの24時間手帳を購入しました。
が、・・・
糸井重里さんプロデュースの「ほぼにち手帳」が気になります。
来週、渋谷ロフトに行って現物を見てこようと思います。
あまり早く手帳を買いすぎるのも問題ですね。
来年になるまで、迷っちゃいますから。
「美しい日本」再考
久しぶりのブログです。
忙しさにかまけてブログをサボっていました。
すみません。
が、ついに復活です。
写真は東京駅から東海道新幹線に乗って30分ぐらいたったころの風景です。
ちなみに進行方向右側です。
新幹線に乗る度に気になっていましたが、今回は写真をとりました。
コロニアルスタイルの集落とでもいうのでしょうか?
この写真だけを外国の方に見せたら日本だとわかるのかなあ?
もしかしたら、「これが現代日本の典型的な風景じゃないの?」といわれるのかもしれません。
なんとなく、It’s small world.
パステルカラーのアトラクション。
ここは風致地区などの景観規制はなさそうですね。
賛否両論。
「美しい日本」はどこに向かっていくのか・・・。
お寺でゴルフ
NHKのニュースで興味をひく紹介がありました。
なんと、あるお寺では境内でゴルフ大会をしているそうです。
それも、ほぼ毎日・・・。
茨城県は利根町にある円明寺というお寺です。
映像では住職もあの格好で、クラブを振っていました。
ゴルフボールが墓石に当たって割れないのか、こっちが心配してしまいます。
しかし、ゴルフ大会は近所のお年寄りの方々にはとって、大きな楽しみとなっているみたいです。
ゴルフが終わったら、みんなで草むしりしたり、境内はいつも清潔。
お寺の一部はクラブハウスと化しています。
食事はお弁当ですが、みなさんにとっては立派なクラブハウスです。
建築の専門用語で、建物や場所の用途が変わることをトランス・プログラミングといいますが、まさに、これはその一つです。
しかも、なんかパロディですよね。
僕はこうゆうの大好きです。
そこで考えました。
神社ではありえるのだろうかと・・・。
かき氷の後、再び、発熱

出張で名古屋に行きました。
そこで、極上のかき氷をいただきました。
「相生」という小さなお店です。
このお店がおもしろいのは、あんみつやなのに80年代のロックがかかっているところです。
お店のホームページでも、
店内は和風にもかかわらず、店主の好みで雰囲気を壊さない程度に80年代のロックを流させていただいております。
さらに、
同年代のお客様にも「懐かしい」と評判とか・・
と書いてあります。
いただいたのは宇治ミルク金時です。
氷が雪みたいに細かいです。
美味しいわけです。
ホームページをみると素材も厳選しているんですね。
9月半ばなのに全部ぺろり
東京に帰った次の日から発熱・・・。
ほんとうに困りました。
どちらにしろ、どんなお店にしろ、ひとつひとつにこだわることが重要だとあらためて感じました。
あんみつやにロックは似合わないのでは、と考えているようでは良いお店はできません。
自分の仕事も自信とこだわりの集大成になるように日々精進してこうと思います。
コストコ デビュー
先日、以前から気になっていた、「コストコ」というスーパーマーケットに行きました。
米国発の会員性のお店です。
衝撃を受けました。
カートがでかい!
ケーキの大きさはA2サイズぐらいです。(ちょっとオーバーかな?)
バーゲン中のティラミスもA3サイズぐらい。
パンは20個入りで一パック。
全て、これでもかといわんばかりの大容量!
天井も8Mぐらい。(多摩境店です。)
豚ロースを買ったんですが、結構美味しかったです。
コストコは日本のニーズに合っていない気もしますが、その日は大繁盛でした。
家に帰ってから、99円ショップに行きました。
バナナは2本入りで売られていました。
これでもかといわんばかりの小容量・・・。
日本発、全くコストコとは逆の99円ショップは世界に進出できるのでしょうか?
もしかして、もう、してるのですか?
コストコ、99円ショップ、どちらも好きな自分が分からなくなってきました。
これって二また?
みなさんは如何ですか?
マティス
「真の画家にとって最もむずかしいのは、一本の薔薇を描くことだ。
なぜなら、まずはじめに、これまでに描かれた薔薇の絵をいっさい忘れなければならないからだ。」ーアンリ・マティス
建築を計画するときにいつもマティスが僕に注意する言葉です。
ところが、建築は経済や社会にのしかかられ、あがいたあげく、ワン・ツー・スリー!でホールド負けは毎回のこと。
でも、これに勝たないとマティスのいう「真」の建築家にはなれないと思います。
隈さんはむしろ開き直って負けを推奨していますが、その負け方はホールド負けとは違うんですよね。
さあ、立ちあがって、次の勝負いってみるか!
カン!

