東風
今日は春を身体で感じた一日でした。
街を歩いてるとどこからか梅の花の香りも流れてきました。
仕事帰りの家路の途中でカエルも見ました。
「東風吹かば 匂ひをこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ」
今年はまだ花粉症が軽く、春を楽しめそうな気がしています。
生暖かい春の風も悪くないですね。
P.S.
東風を「こち」、東雲を「しののめ」
東にはイレギュラーな読み方が多くて面白いですね。
flathouse sakano
雪
うつくしき日和になりぬ雪のうへ 太祇
先日は東京でも雪が積もりました。
雪が積もった風景も美しいのですが、雪の単体、すなわち雪の結晶も負けずと美しいから面白いですね。
雪の結晶は温度と湿度の条件により生成される形が決まってきます。
また、水の分子のもともとの配列の角度が原因で6角形になっていくそうです。
自然も建築と同じですね。
条件からフォルムが決定されていくわけです。
建築家は条件からいかに自然な形へ導いていけるかをいつも考えなくてはなりません。
建築は人間の意志をもとに造られていきますが、無理矢理にならない自然な方向を見つけられるよう感覚を研ぎすます努力をするだけではなく、クライアントさんにその方向を伝える伝道者に建築家はならなければならない。
雪を踏み、そんなことを考えてしまいました。
南丹市美山町の茅葺屋根
先週、人間ドックをしました。
そろそろと思っていたのですが、今年ドックデビューしました。
病院のTVでは南丹市美山町北村の茅葺屋根集落郡を紹介していました。
美しい・・・。
ここの町は重要伝統的建造物保存地区に指定されいています。
「北村かやぶきの里憲章」というのもあり、なんとその内容が、
1、『売らない』集落の土地や家を売ったり、無秩序に貸したりしない。
2、『汚さない』家の周り、畑など集落全体を汚さない。
3、『乱さない』集落の道路、山、家などの美観や集落の風紀を乱さない。
4、『壊さない』重要伝統的建造物群に選定された集落景観や美しい自然環境を壊さない。
5、『守る』店が立ち並ぶ観光地にせず、集落景観を現状のままで守る。
6、『生 か す』茅葺きの散在する集落景観を経済活動や村おこしに生かす。
1の売らないというのがすごい。
やはり、100年以上前に(真剣)建てられた建築と風景にはひざまずくしかないですね。
現状維持が一番美しい景観となってしまうことに複雑な心境です。
長く愛される建築と風景を作ることが建築家の本当の責務・・・。
肝に命じた一日でした。
YOTSUHA クッキーショップオープン!!
私どもが建物を設計させていただいたクッキーショップがオープンしました。
名前は「YOTSUHA クッキーショップ」です。
場所は世田谷通りから少し入ったところにあります。
とってもかわいいお店ですよ
クッキーとケーキはすべて手作りで、1つひとつ丁寧に素材選びから完成まですべての工程を一人でおこなっています。
どれも美味ですが、特にキプフィルという三日月型のクッキーは岩塩が効いており病み付きになる美味しさです。
「やみつきになる」を英語でaddictiveといいますが、
まさに、addictiveなクッキーです。
一度お試しください。
あなたもやみつきになるますよ。ふふふ・・・。
flathouse sakano
新年のご挨拶
明けましておめでとうございます。
今年もスタッフ一同、一生懸命仕事をしていく所存です。
どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
また、昨年年末のオープンハウスには100人以上の方々に来ていただき、本当に感謝しております。
ところで、みなさんはもう初詣に出かけられましたでしょうか?
私は自宅近くの神社にお参りしました。
毎年、気になることですが、東京の表参道はクリスマスイブとお正月とどちらが人出があるのでしょう?
おそらく、クリスマスイブではないでしょうか。
しかしながら、表参道は明治神宮の参道ですから、お正月のほうがクリスマスよりも人出が多いほうが自然なような気がします。
例えば、浅草の浅草寺の仲見世はクリスマスに人出が多いということはないでしょう。
このことは以前ブログでも書いたかもしれません。
何事も疑問を持つことがデザインを考える上で大切なことだと思います。
今年は考える時間をもっとつくる年にしたいと思います。
オープンハウスのお知らせ
あまりにも多忙でブログを書いていなかったことをお詫びいたします。
久しぶりのブログですが、オープンハウスのお知らせをさせていただきます。
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このたび、世田谷2丁目にて計画を進めてまいりました住宅が竣工致します。
お施主様の御厚意により、オープンハウスを行なわせていただく事となりました。
御都合が宜しければ、ぜひお越しいただきご感想を賜りたく、
1階に焼菓子屋さんがありながらも、建坪はわずか8坪しかありませんが、一列の直階段を使ったスキップフロアによって小さいけれど狭くない空間となっております。
日時 :2009.12.19(土)・20(日) 10:00-17:00
住所 :世田谷区世田谷2-22-12
交通 :世田谷線「上町」駅より徒歩5分
*当日はスリッパ等をご持参くださいますようお願いいたします。
用途 :店舗併用住宅
構造 :RC+W造
規模 :地上2階地下1階
敷地面積:46.76m2
建築面積:26.20m2
延床面積:77.44m2
設計・監理:FLATHOUSE/坂野由典.工藤和美
構造設計:間藤構造設計事務所/間藤早太
施工:長橋工務店/長橋弘和
たらの芽
今日は現在設計監理をしている軽井沢の別荘の現場に行きました。
建物の基礎が完成して足場がかけられたところです。
天気も良いので、気持ちよく崖地の敷地周辺を歩いていたら・・・・。
そこになんと、たらの芽とふきがたくさん自生していました。
感動しました。
ふきはすでに「ふきのとう」としての食べごろを過ぎていましたが、たらの芽はこれからです。
ゴールデンウィークぐらいが食べごろでしょうか?
ちなみに軽井沢の桜はまだまだで、今はこぶしが満開です。
これからも自然からのメッセージを楽しんでいこうと思います。
The Garden Nakameguro
今日は お知らせをさせていただきます。
私どもで設計監理をしました、中目黒の集合住宅がほぼ完成いたしました。
物件名は「ザ・ガーデン・中目黒」です。
中目黒駅から徒歩6分という便利な環境です。
興味がある方は、「The Garden Nakameguro」を覗いてみてください。
また、flat house のホームページにも少しですが写真をUPしていますので、ここもどうぞ。
桜と雪
今日は満開の桜を見物しました。
すでにはらはらと散り始めているものもありました。
それを見て、2週間前に見た雪を思い出しました。
現在、私どもで設計した軽井沢の別荘が建設中のため、2週間に一度のペースで軽井沢に通っています。
新幹線の高崎駅を過ぎると長いトンネルに入ります。東京から高崎までは曇り空でしたが、トンネルを抜けると、なんと一面銀世界。粉雪が車窓を横切って行きます。
初めてのリアル川端ワールドの体験でした。
私は桜が他の花木より人気がある理由は大きく2つあると考えています。
一つは散る様が美しいこと。
もう一つは開花の時に葉がなく花の色と樹の色だけの単純な色彩構成をつくること。
そしてこの2つの特徴は雪の特性にも当てはまります。
少し強引な論理ですが、桜と雪が自分の中でシンクロしたのはこういう理由かもしれません。
満開からの桜の変化はあっという間ですが、注意深く観察してできるだけ楽しみたいと思っています。
消せるボールペン
私の母の実家は文房具屋を営んでいました。
明治の時代から開業している老舗でしたが、残念ながら今は存在しません。
小学校のころ、夏休みなどで母の実家に行くたびに、お店をぐるぐる回りながら、気に入った文房具をもらいました。
そんなことが原因なのか、文房具フェチです。
他の種類のものにはほとんど執着はありませんが、文房具だけは気になります。
手帳にこだわっているのは、以前この設計日記にも書きましたが、最近気に入っているものでは消えるボールペンがあります。
最初、三菱のuni-ball Signoを買いましたが、これは基本的には消しゴムで消すボールペンです。
感動しました。
その後日、さらにパイロットのFRIXIONを買いました。
これはなんと、このボールペンのおしりの部分のゴムでこすると消えてしまいます。
こすることによって、削るのではく、インクを透明化しているとのこと。
すばらしい! 消しゴムのようなカスもでないので、打ち合わせ先ではかなり重宝します。
しかし、注意書きを読むと気になることが・・・。
「60℃以上になるとインクが無色になります」
こんど、手品に使ってみようかな?