「ツボミハウス」がカーサブルータスに掲載されました。

「ツボミハウス」がカーサブルータス2月号に掲載されました。
クライアントのMさんを始め関係者の皆さんに感謝です。
「ツボミハウス」は1階はクッキーショップ・YOTSUHAさんですが、本当にクッキーが美味しく、クッキーだけでなくケーキも大変美味しいです。添加物を極力使用しない自然の美味しさです。また、YOTSUHAさんはいろいろなイベントやマルシェに参加されているだけでなく、ご自分の敷地内でも木曜日にマルシェを定期的に行ったり、お菓子づくりのワークショップを行ったりと本当に素晴らしいのです。「ツボミハウス」は、去年の東京建築士会主催の「かしこい家」に入賞もできました。建築の使われ方は作り方以上に大事だということを実感している今日この頃です。

カテゴリー: お知らせ, 住宅設計 | 投稿日:2014年1月9日 | 投稿者:坂野 由典

入賞のお知らせ

このたび、設計させていただいた「ツボミハウス」が東京建築士会主催の住宅セレクション2013年Vol4「かしこい家」に入賞いたしました。関係者の皆様、クライアントのMさん、ツボミハウスの1階の人気クッキー屋さんであるYOTSUHAさん、本当にありがとうございました。今回の受賞は小さな旗竿敷地で定期的なマルシェ(市)を開き、有効活用されていることをはじめ、現代における職と住と街をつなぐ新しい形として評価されたものだと思います。今後も建築の大小を問わず、一層、環境と人との関係を注意深く考えていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

以下に提案コンセプトを掲載させていただきます。

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〈職〉と〈住〉と〈まち〉がしなやかに繋がり合う暮らし

都内に計画された、とても小さな店舗(クッキーショップ)併用住宅である。
以前はネットのみで手づくりのお菓子を販売していた施主は、家の設計を機に”まちのお菓子屋さん”のような店舗を持ちたいと考えていた。そこで、小さなスペースと小さなテラスを少しずつレベルをずらしながら連続させることで、狭い敷地の中でも広がりを感じる空間とした。
1階のショップと他の住空間はガラス引戸のみで仕切られており、ショップから半階あがったダイニングキッチンではワークショップを行ったり雨の日にお客さんに上がって待ってもらうなど、〈職〉と〈住〉の間にゆるやかな関係性を持たせている。
さらに、旗竿敷地の竿部分(この敷地では10㎡程度)が隣家の壁に囲まれていることを逆手にとって、施主は定期的に小さなマルシェ(市場)を開催し、他の出店者とともに手づくりパンや野菜、絵本などが並ぶ空間をつくる。小さいからこその密度感により、出店者や訪れた人々の間に自然と活発な交流が生まれ、「売る人」「買う人」の枠を超えたコミュニティが広がるとともに、複数のコミュニティ同士をつなぐハブの役割も果たしている。
こうした、〈職〉と〈住〉と〈まち〉の距離が近いだけでなくそれらの領域がしなやかにつながりあう暮らしが、都市を住みこなすことの一つの方向性を感じさせる。

カテゴリー: お知らせ, 住宅設計 | 投稿日:2013年12月12日 | 投稿者:坂野 由典