2013-12
建築家列伝 ウラジーミル・タトリン
(建築家列伝)1885年の今日12/28 ウクライナでウラジーミル・タトリンが生まれた。ロシア・アヴァンギャルド、ロシア構成主義。代表作に「第三インターナショナル記念塔」(1919実現はしていない)
建築家列伝 Jan Letzel(ヤン・レッツェル)
TwitterやFacebookでその日に誕生日や忌日の建築家を紹介している「建築家列伝」をブログでも紹介していこうと思います。今回はその第一回目となります。
(建築家列伝)1925年の今日12/26 Jan Letzel(ヤン・レッツェル)が亡くなった。明治末期から大正にかけて主に日本で活動したチェコ人の建築家。代表作に広島県物産陳列館(1915 現在の原爆ドーム)
入賞のお知らせ
このたび、設計させていただいた「ツボミハウス」が東京建築士会主催の住宅セレクション2013年Vol4「かしこい家」に入賞いたしました。関係者の皆様、クライアントのMさん、ツボミハウスの1階の人気クッキー屋さんであるYOTSUHAさん、本当にありがとうございました。今回の受賞は小さな旗竿敷地で定期的なマルシェ(市)を開き、有効活用されていることをはじめ、現代における職と住と街をつなぐ新しい形として評価されたものだと思います。今後も建築の大小を問わず、一層、環境と人との関係を注意深く考えていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
以下に提案コンセプトを掲載させていただきます。
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〈職〉と〈住〉と〈まち〉がしなやかに繋がり合う暮らし
都内に計画された、とても小さな店舗(クッキーショップ)併用住宅である。
以前はネットのみで手づくりのお菓子を販売していた施主は、家の設計を機に”まちのお菓子屋さん”のような店舗を持ちたいと考えていた。そこで、小さなスペースと小さなテラスを少しずつレベルをずらしながら連続させることで、狭い敷地の中でも広がりを感じる空間とした。
1階のショップと他の住空間はガラス引戸のみで仕切られており、ショップから半階あがったダイニングキッチンではワークショップを行ったり雨の日にお客さんに上がって待ってもらうなど、〈職〉と〈住〉の間にゆるやかな関係性を持たせている。
さらに、旗竿敷地の竿部分(この敷地では10㎡程度)が隣家の壁に囲まれていることを逆手にとって、施主は定期的に小さなマルシェ(市場)を開催し、他の出店者とともに手づくりパンや野菜、絵本などが並ぶ空間をつくる。小さいからこその密度感により、出店者や訪れた人々の間に自然と活発な交流が生まれ、「売る人」「買う人」の枠を超えたコミュニティが広がるとともに、複数のコミュニティ同士をつなぐハブの役割も果たしている。
こうした、〈職〉と〈住〉と〈まち〉の距離が近いだけでなくそれらの領域がしなやかにつながりあう暮らしが、都市を住みこなすことの一つの方向性を感じさせる。
建築家という夢
ある小学校の50周年記念パンフレットを見て驚きました。
学年ごとに一人ひとりの一言が紹介されているのですが、5年生の一言は「将来の夢」でした。一学年だいたいに生徒がだいたい90人くらいいるのですが、なんとその中で3人の将来の夢が「建築家」でした。まさに3%の割合。自分が小学校のときは建築家という職業があることに全く気が付きませんでした。昔に比べて今の方が一般の雑誌やテレビで建築家が紹介される機会が多くなってきたのでしょうね。それはそれで喜ばしいことですが、「テレビや雑誌で見るより、実際の仕事は大変だよ!」と声を大きくして言いたいです。また、予想通りというか、なんというか、「総理大臣」や「政治家」と書いた生徒は一人もいませんでした。私が一番気に入った夢は女子の生徒でしたが、「詩人」でした。すばらしい!是非、彼女には素敵な詩人になってほしいと思います。
2世帯住宅の設計のこつ
昨日、某雑誌者の編集長の方とライターの方が事務所に来られ、インタビューを受けました。お題は「2世帯住宅」でしたが、2時間にわたる長時間のインタビューになりました。最近の住宅設計では2世帯住宅のご依頼が多くなっています。親世帯が孫の面倒を手伝い、子世帯は親世帯が体調を崩したときに頼りになる等、2世帯が助けあうことができるので、今後も増えていくと思います。しかし、2世帯住宅のご要望で多いのは世帯別のプライベートはしっかり確保して、お互いの日常生活はできるだけ干渉しないようにして欲しいというものです。サザエさんの家のように、玄関、キッチン、浴室を2世帯共有というのも楽しいと思いますが、現実には両世帯がずっと一緒だと疲れてしまうのでしょうね。しかし、生活上、全く2世帯が会わないのも集合住宅みたいで味気ないですね。そこで、私は洗濯干しスペースやライブラリーなどの2世帯が共有で使用する空間を提案しています。そうすれば、自然な形で2世帯が出会えるからです。2世帯住宅のコツは「付かず離れず」を設計することですね。インタビューではそんなようなことをお話しました。