2009-03
消せるボールペン
私の母の実家は文房具屋を営んでいました。
明治の時代から開業している老舗でしたが、残念ながら今は存在しません。
小学校のころ、夏休みなどで母の実家に行くたびに、お店をぐるぐる回りながら、気に入った文房具をもらいました。
そんなことが原因なのか、文房具フェチです。
他の種類のものにはほとんど執着はありませんが、文房具だけは気になります。
手帳にこだわっているのは、以前この設計日記にも書きましたが、最近気に入っているものでは消えるボールペンがあります。
最初、三菱のuni-ball Signoを買いましたが、これは基本的には消しゴムで消すボールペンです。
感動しました。
その後日、さらにパイロットのFRIXIONを買いました。
これはなんと、このボールペンのおしりの部分のゴムでこすると消えてしまいます。
こすることによって、削るのではく、インクを透明化しているとのこと。
すばらしい! 消しゴムのようなカスもでないので、打ち合わせ先ではかなり重宝します。
しかし、注意書きを読むと気になることが・・・。
「60℃以上になるとインクが無色になります」
こんど、手品に使ってみようかな?
お茶
現在、都内で住宅を設計させていただいているMさんのご自宅にお打ち合わせにいくといつも感じます。
Mさん家族はスマートでセンスがいいなあと。
一般にお子さんがいらっしゃるご家族だと、どうしても生活スタイルが乱雑になりがちなのは仕方がないことです。
しかしながら、Mさんご家族は小さなお子さんが二人もいらっしゃるのにもかかわらず、都会の生活を非常にスマートに楽しんでいらっしゃっています。
打ち合わせの際に、奥さん手作りのクッキーの横に置かれるコーヒーカップはファイヤーキングのマグカップ、そして打ち合わせの合間にネットオークションで新居に使用するボラ製のキッチン水栓を落札。
そして、センスの良い茶碗に淹れられた深緑のお茶を一口含んだ時、「???」
ほんのり塩味がする香りの良いお茶。
思わず、「このお茶、どこで売っているんですか?」と聞いてしまいました。
打ち合わせの度にあまりにもしつこく質問していたせいか、ついにはプレゼントしてくれました。
・・・すみません。
「茶三代」という島根県のお茶屋さんの「しらおり」という商品でした。
「しらおり」というのは「茎」の部分のことを意味しているようです。
お茶の構成を読むと、緑茶、抹茶、こけい茶、調味料(アミノ酸等)
うーむ、やっぱり、でもおいしい。
春のマイブームです。
級友
少し前になりますが、中高の級友に会いました。
学校は名古屋でしたが、現在は私も含めて3人とも東京で働いています。
一人は今でもたまに会う仲(H)ですが、3年前にマイホームを建て、その設計もさせていただきました。
中高が一緒だった友達と20年以上経った今も付き合い、家の設計も頼まれるとは、本当に幸せなことだと思って感謝しています。
実際、そんなに信用されているのかは解りませんが、住宅といったら人生で一番高い、リスクのある決断には変わりありません。
この仕事にはプレッシャーがつきものです。いわんや、親友からの依頼だとすればプレッシャーはMAXに達します。
幸いなことに、完成した住宅はどうやら気に入ってもらっているようで、ホッとしています。
また、もうすぐ私の奥さんの親友家族の住宅が完成します。完成したときに、気に入っていただけるだろうか?毎日プレッシャーや恐怖が心のどこかにあります。
話をもう一人の級友、Fに移します。
本当に20年ぶりの再会でした。学生時代の話をしていると、自分達はどうしてあんなにバカなことばっかりしていたのかと、笑い過ぎて涙がでました。
また、Fの会社の後輩の奥さんが私の奥さんとママ友だと判明してから、さらに話ははずみました。
後日、FからはメールでMIXIの会員のお誘いがあり、会員になったのですが、なんとなく使い方がわからず、放ったらかしにしてしまっています。
少しづつ、未知のサイバーワールドに入って行こうかな。
今日は沈丁花の香りを嗅ぎました。
なんとも言えない良い香りです。
今年は花粉症がそれほどひどくないので、春を充分楽しんで行こうと思っています。
春を楽しめることは贅沢の一つですね。
カエル
先日、家までの帰り道でカエルに会いました。
春、到来ですね。
毎年、家路の途中でカエルに遭遇できるスポットはだいたい決まっています。
今時めずらしいのですが、家の近くにはお庭に池があるお宅が2件あるのです。
毎年春になると、必ずその2件のお宅の近くからヒキガエルの鳴き声が聞こえてきます。
もし、何かの理由でこのお宅から池がなくなってしまえば、おそらくカエルたちの姿も見ることができなくなるでしょう。
逆に考えれば、ちょっとした環境(この場合は池)のお陰で、年々カエルは子孫を残すことができるわけです。
このように、生き物と環境との関係は非常にデリケートなものだと思います。
視点を遠くに移して、例えば中国のアモイトラは野生では30頭ぐらいしかいないと言われていますが、彼等もちょっとした環境を拠り所にしてなんとか子孫を維持しているのだと想像できます。
これからも、注意深く大事な生き物の行く末を見守っていきたいと思います。
桃の節句
年が明けてもう2か月が経ちました。
あっという間の2か月でした。
今年は不況なので、のんびりした一年になるかと思ったら、それは大間違いで、どちらかというとバタバタしています。
それではこんな時期に設計事務所が忙しい原因はなんでしょうか?
おそらく、去年まで値下げしないでなんとか持ちこたえていた土地が、年が明けて「もうだめだ」ということで大幅に値下げしたことが原因ではないかと考えています。
土地が安くなったので、土地を物色している人が少なからずいらっしゃるのです。
これは、株が大幅に安くなったので、証券会社の口座を開く人が急増したのと同じ現象だと思われます。
土地がたくさん動けば、建築の計画が増えるわけですから、設計事務所が忙しいのは理に適っています。
梅の季節が過ぎ、ついに桃の節句が近付いてきました。
気が付いたら桜が咲いていた、なんてことがないようにしていきたいですね。