2008-10
ビオトープ
夏が終わり、秋深くなりつつある今日このごろです。
今年の夏は以前から興味のあったビオトープを自宅の庭に作りました。
といっても、40センチぐらいの睡蓮蜂に睡蓮、メダカ、ヌマエビ、ドジョウ、タニシを入れただけです。
基本的には世話はなにもしません。たまに餌をぱらぱら振りかけます。
現在では睡蓮に付いていたのかサカマキガイがどんどん増えてきています。
メダカはだんだん少なくなり、ヌマエビもドジョウも今はいるのかいないのか分からなくなりました。
夏の間にドンボが卵を産んでヤゴでも生まれないかなと期待をしていたのですが、そんなにうまくいかないのが自然というものです。
私は小さいころから、川や林の昆虫や魚が好きでした。そういう多様な生き物が織り成す生態系に親しみを感じていました。
とはいえ、ファーブル昆虫記を読んでも、あまり関心を持たなかったのも事実です。
どうやら、ファーブルのようにフンコロガシをじっと観察することには興味が持てなかったようです。
現在、私は建築の設計の仕事をしていますが、結局それは小さいころから親しみを感じている生態系のような環境を創ってみたいという欲求から始まったものだと感じています。
しかし、皮肉にも建築の建てるということは、自然を少なくして人工物を増やすことになります。
そのことはときどき悩みますが、なんとか建築を自然化していくことはできるのではないかと考えています。
一年前、壁も屋根も土で仕上げた建築を設計しましたが、もうしばらく経ったら屋根と壁から少しずつ草や花が発生してこないかなと密かな期待をしています。
自然を増やすための建築、建築の自然化、これからも何ができるか考えてみたいと思います。
flathouse sakano
カテゴリー: 日記 | 投稿日:2008年10月23日 | 投稿者: