2007-10
風邪
不覚にも風邪をひいてしまいました。
喉が痛く、体がだるいです。
僕が以前つとめていた設計事務所のボスは、風邪をひくとパブロンを一気に10錠飲んでいました。
僕がそんなに飲んで大丈夫ですか?と聞くと、
大正製薬の社長に会ったとき、10錠ぐらい飲んでも大丈夫だよと教えてもらったんだよ、と言っていました。
そうでもしないと、大物建築家にはなれないのでしょうか?
僕は10錠飲む勇気はないので、用量を守り3錠を今から飲もうと思います。
冷蔵庫にアリナミンがあるのでそれも飲んで寝ます。
みなさんも季節の変わりめですから、風邪にはご注意下さいね。
読書
読書の秋ですね。
僕は打ち合わせの移動中はだいたい本を読んでいます。
本のジャンルはあまりしぼらず、自分とは全く関係ない分野でも気になると書店で買って読みます。
最近読んだ本の中では、生物学者、福岡伸一さんの著書「生物と無生物のあいだ」が特に気に入りました。
我々人間は、海辺の砂浜で貝殻を見つけたとき、これが以前生物だったのだと直感で認識し、無生物の石ころと区別できる。
それはなぜか?
という疑問の投げかけからこの本は始まります。
それから、「生物とはなんなのか」という最終結論まで、まるで推理小説のようにスリリングに読者を導いていってくれます。
途中、読者は「生物とは自己複製を行うシステム」じゃないのかな?と思うのですが、福岡さんは、そうではないと否定し、次の推理が始まります。
それでは生物とはなんなのか?
それは、読んでからのお楽しみです。
とにかく、生き物好きの僕にはたまらない本でした。
家と家族の成長
週末に4年前に完成した家におじゃましました。
今回の訪問は、駐車場のスペースの増築とデッキの上に庇を増設したいというご相談がありましたので、その提案をするというものでした。
自分が設計した家とそのご家族に会うというのは、本当にうれしいものです。
最初にクライアントご家族にお会いしたときは、あんなに小さなお子さんだったのに4年も経つと「えっ!」っと声が出るほどお子さんの成長ぶりに驚かされます。
また、ご家族の成長とともに家の中の家具やそのレイアウトも少しずつですが、確かに変化しています。
その変化が微妙であっても僕はかなり気がついていると思います。
これは、やはり設計者だからなのでしょうか。
ちょっとした家具の移動でも、ピンときます。気がつきます。
しかし、本当のことをいうと、「こんな家具のレイアウトにしているんだ!」と驚くことも多いです。
そんな想定外の住まわれ方に出会うとき、心がドキドキします。
お子さん達はそうとはしらず、家の中を笑顔で走り回っています。
僕が、家とそのご家族がいきいきと住まわれていることを感じる瞬間です。