2006-03
ジャパン、おめでとう
王・ジャパン、おめでとう。
すばらしい試合でした。
とにかく、世界一はすごい。
この調子で、ワールドカップも世界一だ!
試合後、キューバの選手がイチローと記念撮影をしていたのが、印象的でしたね。
棟上式
今日は上棟式でした。
上棟式は「棟上式」ともいいます。
建主さんはコピーライターさんですが、とても興味深いことをおっしゃっていました。
「棟上式は、胸がこみ上げる日でもあると聞いたのですが、いざ自分がその立場になってみると、本当にそんな気持ちになりました。」
建物を建てるということは、本当に大変なことです。
建主さんも、工事現場の監督さんも、職人さんも、そして設計するわれわれも、みんなそれぞれが苦労して上棟までたどり着きます。
ここで一息入れて、今度は完成を目指してがんばることになります。
上棟式の手土産の中にお赤飯が入っていました。
僕はお赤飯が大好きです。
なんといってもおめでたいですから。
風邪+花粉症
風邪をひいてしまいました。
しかし、この時期の風邪となると花粉症との区別がつきにくくなります。
たぶん、両方なのだと思います。
こんなとき、どんな薬を飲めばいいのか迷いますが、
子供の顔が一番の薬です。
考える範囲
自分はまだまだ考えが足りないと思った。
自分が設計した工事中の住宅のことである。
道路を挟んで正面のお宅から、「お互い玄関が向かい合ってしまうので、玄関をずらすか、前に塀を立てる等の配慮をしてほしい」という連絡があった。
早速その日に現場に行ったが、お向かいの家の玄関は、道路から階段を7段ぐらい上がったところにあるが、工事中の家は、反対に道路から3段下がったところに玄関が付く予定であった。
正直いって、設計中は、お互いの玄関はかなり高さが違うから、そんなに気にならないと考えていた。
工事中の住宅の建主であるクライアントにこのことを報告すると、「自分達はまったく(玄関のことは)気にならない。このデザインが気に入っているから、変更無しで進めてほしい。」と言ってくれた。
この言葉には内心うれしかったと、いうよりホッとした。
環境に配慮する設計を心がけようといつも自分に言い聞かせているのに、こんなことがあっては恥ずかしいと思う。
結局、お向かいさんに直接挨拶に行き、理解していただいて、このままのデザインで工事を進めることとなった。
これからは建物を設計するとき、建物同士が接近する隣地の建物に配慮するだけでなく、道路を挟んだお向かいさんも充分考慮していかなければならないと思う。
しかし、どこまで配慮しなければならないのか。どこまで範囲を広げて考えなければいけないのか。その範囲を設定するのはとても難しいと思う。
あんまり範囲を広げると、結局なにも建てないのが一番の環境の配慮となってしまう。
建物を建てるということは必ずまわりに迷惑をかける。お互い様といえばそれまでだが、それだけですまされない部分もある。
よく言われる「環境への配慮」という「環境」とは「自然」のことではない。
それは結局のところ「社会」に限りなく近づいていく。
なぜならクレームは常に「人」から出発するからである。ものを言わない「自然」に配慮して設計していると、足下をすくわれる。
小林秀雄の「考えるヒント」を読んだ。
設計のヒントにはならないが、興味深いことが書いてあった。
「平家物語」について、
「平家」は、曖昧な感慨を知らぬとは言うまい。だが、どんな種類の述懐も、行きついて、空しくなる所は一つだ。無常な人間と常住の自然とのはっきりした出会いにいきつく。これを「平家」ほど、大きな、鋭い形で現わした文学は後にも先にもあるまい。
自然がクレームを言わないのは、常住の存在としての余裕のあらわれなのか。
それとも言葉ではない、他の方法でクレームを表現するのか。